治療症例
症例⑤ 50代男性 咬合崩壊の
改善後インプラントで再構築
1) 治療前
他院にて噛み合わせの治療を繰り返して来たが、一向に良くならないとのことで来院されました。 左下の大きなブリッジが外れ、噛めるところがなく食事も困難な状況でした。 口の中が崩壊してしまった1番の原因は、この噛み合わせの悪さであり、それを改善しない事には安定した予後を望む事は出来ません。
2) 治療の流れ
先進機器による検査を行い、診断用ワックスアップ模型を作製。それをもとに、デジタルガイドを用いて最適なポジションに設定し、インプラントの手術を行いました。
3) 治療後
もっとも「悪さ」をしていた下の前歯を抜歯する事により、正常な噛み合わせに戻すことが出来ました。 下の前歯は、歯だけを見れば唯一健康な状態でしたが、歯のポジションが著しく不正なため、 これを改善せずには最適な治療をすることができないと判断。年齢、治療期間、予後などを考慮し相談のうえ抜歯を選択して頂きました。
4) 治療前後のレントゲン写真1
診断用ワックスアップ模型からデジタルガイドを用いてインプラントの手術を行いました。
5) 治療前後のレントゲン写真2
上顎にはBPS義歯を使用しました。下顎のインプラントを後ろまで使用する事によって上顎の義歯は安定した状態となりました。
6) 治療前後の側方レントゲン
写真
噛み合わせの前後的な位置や、高さなど全てを考慮した状態を目指し治療を行い、 想定していた最終補綴物を作製することが出来ました。
7) 治療前後の横顔の比較
受け口が改善され、自然な口元になりました。
8) 治療後
審美的にも自然な仕上がりに。定期的なメインテナンスで術後もしっかりとサポートしていきます。
主訴 | 他院にて噛み合わせの治療を繰り返して来たが、一向に良くならないので来院。 |
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治療期間 | 約1年2ヶ月 |
治療費 | 総額550万円(税別) |
治療内容 | 噛み合わせ治療、インプラント治療。治療前の患者様の噛む位置が大きくずれていたため、噛み合わせと共に顎の動きもスムーズに改善を図った後にインプラント治療を実施しました。 |
治療中の注意点
● リスク
抜歯部位が多い為、一時的に義歯の使用期間があり治療前と比較して食事が取りずらい時期がある。
● 副作用
咀嚼能力の一時的な低下、発音機能の一時的な低下
治療後の注意点
● リスク
全ての歯が人工物となる事によって、被せ物や義歯の破折や脱離の可能性がある。また、インプラントを複数本使用し、全てが人工物に置き換わるため、強い噛む力に対するケアと歯周病に対する定期的メインテナンスが必須である。
● 副作用
人工物(被せ物)や義歯の脱離、破折の可能性、インプラント周囲炎の可能性