インプラント
インプラント治療とは
失ってしまった歯の代わりに人工歯根を埋め込み、被せ物をして人工の歯をつくる治療です。失った歯を以前と同じように機能させることが可能で、見た目も美しく機能にも優れた画期的な治療法です。
直接骨と結合する人工歯根は、骨にしっかり固定されるので「噛みにくい・話しにくい」といった問題がなく、自然でキレイな歯を取り戻すことができます。「入れ歯に抵抗がある・合わない方」や「おいしく食事をしたい方」「きれいな歯で若々しい口元を保ちたい方」など、さまざまな悩みを解消することが可能です。
しっかり咬めることの大切さ
私たちには親知らずを除いて28本の歯があります。1本1本の歯が機能することで、バランスよく噛むことができています。1本でもなくなるとバランスは崩れ、他の歯や顎関節に負担がかかり咬むことは難しくなります。少ない本数の歯の損失ならば隣の歯の力を借りて治す、ブリッジと呼ばれる治療があります。たくさんの本数になると、入れ歯でないと補えないようなケースも。しかし、入れ歯では以前のように"しっかり"と咬むことはできず、咀嚼能率が著しく減少しQOL(Quality of Life:生活の質)の低下につながってしまいます。
そこで当院では、インプラント治療を推進しています。チタンと呼ばれる人工歯根(インプラント)を歯が失ったところに埋入することで、周りの歯に負担をかけずに以前そこにあった自分の歯のように思いっきり咬むことが可能になります。まさに"第二の永久歯"とも呼べる最高水準の治療法です。
インプラントのメリット・デメリット
メリット
- ・自然の歯と同じように咬むことができます
- ・見た目が自然な歯とほとんど変わりません
- ・義歯のように取り外して清掃する必要がありません
- ・健康な歯を削る必要はありません
デメリット
- ・治療期間が少し長くなります(フィクスチャーが顎の骨に結合される必要があるため)
- ・全身の健康状態が良くない場合、インプラント治療ができないケースもあります
- ・骨の量が足りない場合、インプラントの前にGBR(骨移植)等の措置が必要となります
インプラントの構造について
上部構造(人工歯/クラウン)
治療後に見える部分はこの部分です。基本的に白いセラミックのクラウンで、天然の歯と同じような光沢感があり、他人に気づかれることはまずありません。
アパットメント(連結部)
フィクスチャーの上に取りつける部分で、上部構造を支える役割を果たします。
フィクスチャー(人工歯根)
骨の中に埋められる部分で、チタンで作られています。チタンは科学的に金属に分類はされていますが、非常に生体親和性が高いため、金属アレルギーの方も安心してインプラント治療が受けられます。
インプラントの検査について
CTは必要不可欠
CTがなくてもインプラント治療を行うこと自体は可能です。しかし、治療が成功するかどうかは、正確な診断ができるかどうかに左右されます。治療の成功とCTでの撮影は欠かせません。CTがないクリニックの場合、他の病院にCT撮影を依頼する必要があり遠くの総合病院に行かなければいけないという問題も生じてきます。 当院では最新のCT装置を導入し、患者様に時間的な負担をかけず、気軽に状態をチェックすることができるため、精度の高い治療を提供できます。
コンピューターガイデッドサージェリー
インプラント治療において、CTデータを取り込み、埋入場所をシミュレーションした後、サージカルガイドと言われる装置を用いて埋入を行う「ガイデッドサージェリー」という方法が主流になりつつあります。従来のインプラント治療は歯型から製作した石膏模型や、2次元的に撮影したレントゲン画像を用いてインプラントのサイズや場所を計算し、フリーハンドで埋入を行うことが多く、術者の経験則への依存度が高いものでした。
最新のガイデッドサージェリーでは、CT画像を元に構築した3次元画像上で埋入計画を行います。デジタル処理されたデータから、埋入をガイドするテンプレートが3Dで作製されるので、計画どおりの精密な埋入を行うことが可能になりました。これにより神経などの危険領域を侵すリスクを低減し、より高度な審美性と機能性を兼ね備えたインプラント治療を受けていただくことができます。
オペの際に患者様の症例ごとに個別に作製されたサージカルガイドを用いながら骨孔形成、インプラント埋入を行うことで、シミュレーション通りの位置を精確に再現した安全なインプラント埋入が可能になります。
「骨の量が少ない」と言われ、
他医院でインプラントを断られた方
他院で抜歯と宣告されてしまった方、すぐに諦めるのは早いかもしれません治療からメインテナンスまで、寄り添いますのでご安心ください。
GBR(骨誘導再生)法
GBR法とは骨組織の再生を促す治療方法です。骨量不足によりインプラントを埋入できない場合、骨補填剤を入れメンブレンと呼ばれる人工膜を覆い被せることにより骨の再生を促します。患者様の状態により個人差はありますが、概ね4~6ヶ月で骨が再生されインプラント埋入が可能になります。