治療症例
症例⑦ 60代女性 咬合バランスも踏まえたインプラント治療
1) 治療前
奥歯でしっかり食事をしたいとのご希望で来院されました。ほとんどの歯が処置歯で、上下顎前突(上下共に歯が前に出ている)状態でした。
2) 治療後
本来は矯正治療の適応ですが、年齢と残っている歯が神経の無い歯が多いという観点から、矯正治療のメリットが低いため、今回は被せ物のみの計画としました。現時点で残せる歯はしっかり残し、全体のバランスを整えました。
3) 治療前後のレントゲン写真
インプラントと噛み合う相手の歯が失活歯(神経の無い歯)の場合は、歯根破折の可能性が高くなってしまうため、その後の治療プランも併せて提案させていただき治療を行いました。
4) 治療前後の側方レントゲン
写真
上下の前歯は被せ物の角度を上下で中へ入れる事により、上下顎前突を軽減することが出来ました。
5) 治療前後のお口の中の比較
全体的なアーチも整い、被せ物の硬さや形態も調和の取れた状態となりました。失活歯が多いため、しっかりとメインテナンスを継続して経過を診ていく必要があります。
主訴 | 奥歯でしっかり食事をしたいです。 |
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治療期間 | 4年 |
治療費 | 総額660万円(税別) |
治療内容 | 本来は矯正治療の適応ですが、年齢と残っている歯が神経の無い歯が多いという観点から、矯正治療のメリットが低いため、今回は被せ物のみの計画としました。現時点で残せる歯はしっかり残し、全体のバランスを整えました。 |
治療中の注意点
● リスク
処置が必要な歯の本数が多いため、根管治療など治療期間が長くなる。また、治療中に一旦全ての歯を仮歯に置き換えるため、強い咬合力によって仮歯の脱離や破損の可能性がある。
● 副作用
人工物(被せ物)の脱離、破折の可能性
治療後の注意点
● リスク
ほぼ全てが人工物(被せ物)となるため、被せ物の脱離や破折の可能性がある。また、術後に神経の無い歯の根破折などの可能性がある。複数本のインプラントおよびセラミック冠使用する為、噛み合わせやインプラント周囲炎に対する定期的なメインテナンスの必要性がある。
● 副作用
人工物(被せ物)の脱離、破折の可能性、インプラント周囲炎の可能性