治療症例
症例① 男性 インプラントと矯正治療
1) 初診時口腔内
しっかりと全体的に治療したいとの事で来院されました。上顎には4本のみ歯が残っている状態でした。全体的な総合診断のための検査を行い、治療計画を立てていきます。
2) 診断用ワックスアップ模型
様々な検査を行い、診断用ワックスアップ模型を作製して行きます。最終形態をどの様にするのかを実際の模型を作成してシュミレーションを行います。
3) デジタルシュミレーション上で確認
診断用ワックスアップ模型で設定した最終形態をもとに、デジタルシュミレーション上で、実際のインプラントのポジションやサイズを確定して行きます。
4) 診断用ワックスアップ模型2
下の前歯を部分矯正治療にて移動させる前提の診断用ワックスアップ模型を作製して行きます。
5) プロビジョナルレストレーション(仮歯)
1回目の精密な仮歯の完成です。被せ物の微細な形態を実際の口の中で確認します。これをお口の中にセットして行きます。
6) プロビジョナルレストレーション(仮歯)
精密な仮歯を入れます。被せ物の微細な形態を実際の口の中で確認します。ここから下の前歯の処置に移ります。
7) ワイヤー矯正
下の前歯の位置を修正していきます。(下顎部分矯正治療)
8) プロビジョナルレストレーション(最終仮歯)
精密な仮歯を入れる事によって、最終の被せ物の微細な形態を実際の口の中で確認します。これによって、前歯や奥歯の角度や形態を最終チェックします。
9) 顎運動検査
最終的な仮歯が入った状態で、被せ物が実際の口腔内でしっかりと機能しているかということも確認します。顎の運動も改善されたので、最終的な被せ物の作製に移行していきます。見た目が綺麗なだけではなく、機能も兼ね備えてこそ長期にわたって良好な結果を得ることが出来ます。
10) デジタルデザイン
デジタル上で設計し、最終補綴物を作製して行きました。
11) 最終補綴物の作製
セカンドプロビジョナルの形態を忠実に再現し、最終補綴物を作製して頂きました。
12) 最終補綴物のセット後の口腔内写真
上下のアーチもバランスが取れ、歯牙の正中も揃い、犬歯、臼歯とも1級関係を構築する事が出来ました。
13) 前後のレントゲン写真
全体的にバランスの取れた状態になっています。失活歯は3本残りましたが、注意深くメインテナンスにて経過を追っていく予定です。
14) 治療前後の比較
バランスが取れ、安定した噛み合わせを作り出す事ができました。
15) 治療前後のスマイルの比較
素晴らしい笑顔で治療には大変満足して頂きました。今後もこの状態をキープするために、しっかりとメインテナンスで経過を見ていく必要があります。
主訴 | インプラントと矯正治療 |
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治療期間 | 約2年 |
治療費 | 総額880万円(税別) |
治療内容 | インプラント治療と矯正治療を実施しました。 |
治療中の注意点
● リスク
抜歯部位が多い為、一時的に義歯の使用期間があり治療前と比較して食事が取りずらい時期がある。
● 副作用
咀嚼能力の一時的な低下、発音機能の一時的な低下
治療後の注意点
● リスク
全ての歯が人工物となる事によって、被せ物の破折や脱離の可能性がある。また、インプラントを複数本使用し、全てが人工物に置き換わるため、強い噛む力に対するケアと歯周病に対する定期的メインテナンスが必須である。
● 副作用
人工物(被せ物)の脱離、破折の可能性、インプラント周囲炎の可能性